住宅ローンを選ぶ場合に、固定金利と変動金利のどっちがいいか迷いますよね?
結論から書くと、固定金利or変動金利のどちらがいいかは現時点では判断することはできません。
住宅ローンは長期間返済するローン商品です。
将来的な金利変動を確実に予測することは不可能なので、返済し終わった時点でないと「固定」or「変動」のどっちが良かったは分からないんです。
簡単にいえば、固定金利よりも低い基準で変動金利が続けば変動金利が得ですし、金利が上がって固定よりも変動金利の方が上回ってしまえば固定が得ということになります。
だから「固定金利と変動金利のどちらで借りた方が得するか?」という考え方で住宅ローンを選ぶといつまでたっても答えが出ないんです。
金利変動リスクをどっちが負担するかの違い
住宅ローンの金利タイプを選ぶ場合は、下記のことを前提として検討してみてください。
変動金利:借り主が金利変動リスクを負担する
固定金利:金融機関が金利変動リスクを負担する
将来的にどうなるか分からない金利の変動で発生する利益・損失を借り手が負担するか金融機関が負担するかの違いです。
自分でその変動による利益や損失を負担するのが嫌ならば、固定金利を選んで完済まで定額の支払いをするほうが賢明です。
もちろん利益の方が大きい間だけ変動金利で借りておいて、金利上昇の傾向を見計らって固定に借り換えるという方法もあります。
しかし、金利上昇による金利変動は固定金利の方から金利が上がっていく傾向にあります。
それだけに経済や金利動向の知識が乏しいと、タイミングよく借り換えすることは難しいです。
そもそもその時点ですぐに借り換えできるかどうかも、審査状況に応じてどうなるか分かりません。
返済期間の長い住宅ローンで、しかも低金利が続く今の現状を考えれば、全期間固定金利を選択するほうがリスクは少ないと言えるでしょう。
もちろん逆に言えば、メリットも少なくなる可能性があることも理解しておかなければなりません。
変動金利を進められることが多いからご注意を
ちなみに金融機関やハウスメメーカー・工務店などは変動金利を進めてくることが多いです。
理由は、
・毎月の返済額が固定金利よりも少ない
・変動金利の方が金融機関にとってはリスクが少ない
の2つがあります。
住宅購入を検討している人が住宅ローンを組む場合に一番最初に確認するのは「毎月の返済額」です。
変動金利で試算して少しでも安い返済額を提示して、「今の家賃を払うのと変わらない金額でマイホームを持てますよ!」という鉄板のセールストークで語りかけてきます。
大半の人は「それなら大丈夫だ」と、マイホーム購入に前向きになっていきます。
ここで注意して欲しいのは、提示されたプランでマイホーム購入を検討しても大丈夫なんですが、実はもっと返済額を少なくできる住宅ローンがある場合も多いということです。
このことを知らずにローンの借入先を決めてしまっては、下手をすると数百万円の損失を被ることになりかねません。
ハウスメーカー・工務店が紹介する提携住宅ローンも悪くなないのですが、もっとあなたに合った住宅ローンが存在するかもしれないということは知っておいて下さい。
多少面倒でも数百万円も得するなら頑張る価値はありますよね
住宅ローンを比較したり調べたりすることや諸々の手続きが面倒だと思うのであれば、提携住宅ローンを選択しても構いません。
少しの労力は必要となりますが、それで数百万円も返済金額が少なくなるのであれば頑張ってみる価値はあると思います。
今はインターネットが普及しているので、休日を利用して自宅から簡単に住宅ローン比較ができるようになっています。
これから教育費や生活費はどんどん増えていくことになります。
今の頑張りが将来的なお金のゆとりに直結するのですから、頑張らない理由がありません。
奥さんやお子さんとゆとりのある生活を過ごしていきたいならば、ここで頑張らないといつ頑張るのか!という感じです。
どの住宅ローンがいいか、自分の目でしっかりと確かめて選ぶようにしましょう。