住宅ローンには、大きく分けて変動金利と固定金利の2つがあります。
変動金利というのは、金利動向に応じて金利が変動するようになっているもので、通常年に2回金利の見直しがなされます。
固定金利は、金利が固定されていて、ローンの完済までずっと同じ金利が約束されているものです。
現在は、その中間的な金利タイプの「当初15年固定」などが登場しています。
当初15年固定のメリットとデメリット
「当初15年固定」とは、15年間は固定金利が適用され、その後は変動金利が適用されるというものです。
このタイプの最大のメリットは、15年間は金利上昇リスクを抑えられるということにあります。
しかし、仮に15年間金利が上がらなかった場合は、当然ですが、変動金利を選んでいたほうがメリットが出ることになります。
逆に、金利が上昇した場合はどうでしょうか?金利が上昇したとしても、その上昇値がわずかならば、やはり変動金利のほうがメリットがあることになるケースも実は多くなっています。
これは、変動金利の場合には初期の金利がとても低いので、初期に繰り上げ返済などをすることでガンガン元本を減らしていけることなどが理由です。
また、「金利引下げタイプ」の住宅ローンの場合、当初期間の15年は大幅に金利が引き下げられます。
その期間が過ぎると金利の引き下げがなくなるので、一気に金利が上昇して、やはり変動金利を選んでおいたほうがメリットがあったということになるケースもあります。
以上のことは、一概に言えることではなく、金融機関によって大きく異なってきます。
変動金利と当初15年固定金利との差がほとんどない場合には、「当初15年固定」を選ぶメリットも大きくなるでしょう。
「金利引下げタイプ」の住宅ローンについては、当初期間が過ぎたあとにどうなるかをよく理解した上で契約することが大切です。